9月の円満井会定例能にて『高砂』を勤めさせて頂きます。
『高砂』といえば、「いずれ必ず!」という曲の1つですよね。
・・・と書いていてすでに緊張してきました。
夫婦愛、長寿、世の平和を描いたただただ透明で爽やかな『高砂』の世界。
煩悩の絶えない私がどこまでその世界に近づけるか・・・とにかく必死に稽古に励みます。
お時間ございましたら、是非足をお運びくださいませ。
日時:9月16日(土)12時半開演(11半開場)
入場料:一般5千円 学生2千円
お申込み:hashimoto_noh@mail.goo.ne.jp
090-6213-0071(柏崎まで)
於:矢来能楽堂(東京都新宿区矢来町60 )
東京メトロ東西線「神楽坂」駅 2番出口(矢来口)より徒歩5分
都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅A1出口より徒歩8分
ー 番組 ー
能『高砂』シテ柏崎真由子 ツレ村岡聖美
狂言『清水』石田幸雄
仕舞『西王母』中野由佳子
『鼓ノ段』 平友恵
『野守』 岩松由実
能『半蔀』シテ本田布由樹
仕舞『唐船』山井綱雄
『清経』中村昌弘
『鵜ノ段 』金春安明
能『船弁慶』シテ林美佐
ーあらすじー
和らかな早春の日、理想的な治世として誉れ高い醍醐天皇の御世のこと。九州阿蘇神社の神主友成(ワキ)は、都見物へと向かう 途中、播磨国(兵庫県)の名所高砂の浦に立ち寄ります。
浦の美しい景色を眺めていると、杉箒を持った老夫婦(シテ、ツレ)があらわ れ、松の木陰を掃き清めはじめました。
友成は老夫婦に高砂の松を尋ねると、「今掃き清めていたこの松こそ高砂の松であり、遠い摂津国(大阪府北西部と兵庫県南東部)住吉の地にある住の江の松と合わせて『相生の松』と呼ばれています。」 と答え、「実は、私達は『相生の松』同様国を隔てて住んでいますが、心は通じ合っている夫婦なのです。」と明かします。続けて、草木土砂万物に皆歌の心が宿っていると教え、『相生の松』は、昔も今も変わらない和歌の心や、世の中の平和と繁栄の象徴なのだと語ります。
やがて老夫婦は友成に「私達は神の化身です。」と告げ、住吉での再会を約束して小船 に乗り、追い風に吹かれるまま沖へと姿を消して行きました。
友成の一行は、老夫婦の後を追い高砂の浦から住吉へと向かいます。住吉へ渡った友成の前に、男体の住吉明神が月下に 颯爽と出現し、悪魔を払い、寿福を抱き、君民の長寿と平安な世を祝福する舞を舞うのでした。
↑金春流ではおじいさんも杉箒を持ちます。
高砂神社HP
http://takasagojinja.takara-bune.net/[1回]