来る4月14日(土)円満井会定例能にて能『葵上』を舞わせて頂きます。源氏物語に取材した能で、演目名は『葵上』ですが主人公は六条御息所です。光源氏への拭い切れぬ恋慕の情。正妻葵上に対する激しい憎しみ。御息所の様々な感情が折り重なり、凝縮し、やがて爆発します。謡の難しい能ですが、稽古をしていて非常に面白いです。シテ、地謡共に女性で舞台に臨みます。今回は、『み絲之會』メンバーである村岡聖美さんに地頭をお願いしました。ご都合が宜しければ是非ご高覧頂けますと幸いです。
【葵上・あらすじ】
光源氏の正妻・葵上(出し小袖にて表現)は、物怪に執り付かれ病の床に臥していた。 様々な方法を試みるものの回復の兆しは一向に見えない。朱雀院の臣下(ワキツレ)は「梓弓」の音によって霊を呼び寄せる技を持つ照日の巫女(ツレ)を招き、物怪の正体を暴こうとする。その梓弓の音に引かれ現れたのは、源氏の愛人・六条の御息所の生霊であった。御息所は、かつての「車争い」で葵上の共人によって壊された破れ車に乗り、その仕打ちへの激しい憤りと、源氏の愛を失った悲しみと憎しみ、鬱屈したやり場のない思いを語る。やがて激しい感情の高まりに任せ、葵上を打ちすえ魂を連れ去ろうとする。 その様子に慄いた家臣達は、急ぎ絶大な法力を誇る横川の小聖(ワキ)を呼び寄せる。小聖が祈祷を始めると、鬼へと化した御息所が再び姿を現し、襲いかかる。戦いの末、ついに法力に祈り伏せられ、心を和らげ成仏するのだった。
【円満井(えんまい)会定例能】
開演:12時半(11時半開場)
於 :
矢来能楽堂東京メトロ東西線「神楽坂」駅 2番出口(矢来口)より徒歩2分
都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂」駅A1出口より徒歩5分
能『西王母(せいおうぼ)』シテ金春憲和 子方金春初音
能『弱法師(よろぼうし)』シテ本田布由樹
能『葵上(あおいのうえ)』シテ柏崎真由子 ツレ中野由佳子
他 狂言1番 仕舞6番
●全席自由席 一般5,000円 学生2,000円
※能『葵上』は4時頃開始
【お申込み】
メール或いは電話にて柏崎までお申込みくださいます様お願致します。
hashimoto_noh@mail.goo.ne.jp
090-6213-0071
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